小学6年生の算数は、中学受験や中学入学に向けて重要な学習内容です。
しかし、分数や速さや割合や面積や体積など、難しい単元が多くて苦手な子も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、小学6年生の算数で得点力をUPするために知っておきたいポイントと、難しい単元を徹底解説します。
この記事を読めば、小学6年生の算数が楽しくなり、テストで高得点を取ることができるようになるでしょう。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
1. 小学6年生の算数で得点力をUPするために知っておきたいポイント
1-1. 位の概念をしっかり理解する
小学6年生の算数では、3桁以上の数や分数や小数など、位が重要な役割を果たす問題が多く出題されます。
位とは、数字が表す量や大きさを示すものです。
例えば、「123」という数は、「百の位が1」「十の位が2」「一の位が3」というように表せます。
また、「1/2」という分数は、「分子(上の数字)が1」「分母(下の数字)が2」というように表せます。
さらに、「0.12」という小数は、「整数部分が0」「小数第一位が1」「小数第二位が2」というように表せます。
位の概念をしっかり理解することで、計算や比較や並べ替えなどがスムーズにできるようになります。
また、位取り図や暗算盤などを使って視覚的に確認することも効果的です。
1-2. 図形の見方を工夫する
小学6年生の算数では、面積や体積など、図形問題が多く出題されます。
図形問題では、図形の形や大きさや位置や角度などを正しく見ることが重要です。
しかし、図形問題では、図形が斜めに描かれたり、一部分だけ切り取られたり、重ねられたりしていることもあります。
その場合は、図形の見方を工夫する必要があります。
図形の見方を工夫する方法としては、以下のようなものがあります。
- 図形を回転させてみる
- 図形を折りたたんだり展開したりしてみる
- 図形を分割したり組み合わせたりしてみる
- 図形に補助線や記号を引いたり書いたりしてみる
これらの方法を使うことで、図形の特徴や関係性が見えやすくなり、面積や体積などを求めることができるようになります。
1-3. 計算式の導出力を鍛える
小学6年生の算数では、速さや割合や比など、計算式を導出する必要がある問題が多く出題されます。
計算式を導出するとは、問題の条件や求めるものに合わせて、適切な計算方法や公式を見つけることです。
計算式を導出する力を鍛えることで、問題を解くスピードや正確さが向上します。
方法としては、以下のようなものがあります。
- 問題文を読んで、必要な情報や不要な情報を整理する
- 問題文にある単語や記号の意味や関係性を理解する
- 問題文にある数量や図形を表す変数や記号を決める
- 変数や記号の間に成り立つ等式や不等式を作る
- 等式や不等式を変形したり連立したりして、求めるものについて解く
これらの方法を使うことで、計算式の導出力が高まり、難しい問題にも挑戦できるようになります。
2. 小学6年生の算数の難しい単元を徹底解説
2-1. 分数の計算
小学6年生の算数で最も難しいと感じる単元の一つが分数の計算です。
足し算や引き算は5年生の内容ですが、かけ算や割り算は6年生の内容です。
分数の計算では、分子と分母という二つの数字が関係しているため、足し算や引き算や掛け算や割り算などが複雑になります。
また、分数同士の比較や大小関係も一見わかりにくいことがあります。
分数の計算をマスターするためには、以下のポイントを覚えておくと良いでしょう。
- 分数は、「全体」を「等分」した「一部分」を表すものである
- 分子は、「一部分」の個数を表すものである
- 分母は、「等分」した個数を表すものである
- 分数同士の足し算や引き算は、分母が同じになるように通分してから行う
- 分数同士の掛け算は、分子どうしと分母どうしを掛け合わせて行う
- 分数同士の割り算は、割られる数と割る数を逆にして掛け算に変えて行う
- 分数同士の比較は、分母が同じになるように通分してから行う
これらのポイントを理解して練習すれば、分数の計算が少し得意に感じられるかもしれません。
2-2. 速さ
小学6年生の算数で難しい単元には速さもあります。
正確には5年生で習う内容ですが、6年生の算数でも頻出します。
速さは、「距離」と「時間」という二つの量が関係している概念で、「距離」を「時間」で割ったもので表されます。
例えば、「10km」の距離を「2時間」で移動した場合、速さは「10km÷2時間=5km/h」となります。
速さは「距離」と「時間」という二つの量のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができます。
例えば、「速さが5km/h」で「距離が20km」の場合、時間は「20km÷5km/h=4時間」となります。
速さをマスターするためには、以下のポイントを覚えておくと良いでしょう。
- 速さは、「距離」を「時間」で割ったものである
- 速さは、「距離」と「時間」という二つの量のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができる
- 速さは、「距離」と「時間」という二つの量の比例関係を表すものである
- 速さは、同じ単位に揃えて計算する必要がある
- 速さは、平均速度や時速や分速など、様々な表し方がある
これらのポイントを理解して練習すれば、速さとは何かをつかめるようになるかもしれません。
2-3. 割合
割合も、小学6年生の算数で難しい単元の一つです。
割合は、「全体」と「部分」という二つの量が関係している概念で、「部分」を「全体」で割ったものに100を掛けたもので表されます。
例えば、「20人中15人が男子」という場合、男子の割合は「15人÷20人×100=75%」となります。
割合も「全体」と「部分」という二つの量のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができます。
例えば、「全体が40人」で「男子の割合が75%」の場合、男子の人数は「40人×75%÷100=30人」となります。
割合をマスターするためには、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 割合は、「部分」を「全体」で割ったものに100を掛けたものである
- 割合は、「全体」と「部分」という二つの量のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができる
- 割合は、「全体」と「部分」という二つの量の反比例関係を表すものである
- 割合は、同じ単位に揃えて計算する必要がある
- 割合は、パーセントや分数や小数など、様々な表し方がある
これらのポイントを理解して練習すれば、割合が得意になることでしょう。
2-4. 面積と体積
小学6年生の算数の中で、面積と体積も難しく、苦手な人も多い単元です。
面積と体積は、図形や立体の大きさや空間的な様子を表す概念です。
それぞれ、図形や立体の形や大きさに応じて、異なる計算方法や公式があります。
例えば、正方形の面積は「一辺の長さ×一辺の長さ」で求められますが、円の面積は「半径×半径×円周率」で求められます。
また、立方体の体積は「縦の長さ×横の長さ×高さ」で求められますが、円柱の体積は「底面積×高さ」で求められます。
面積と体積をマスターするためには、以下のポイントを覚えておくと良いでしょう。
- 面積と体積は、図形や立体の形や大きさに応じて、異なる計算方法や公式がある
- 面積と体積は、図形や立体を分割したり組み合わせたりして、求めることができる
- 面積と体積は、同じ単位に揃えて計算する必要がある
- 面積と体積は、図形や立体の特徴や関係性を見極めることが大切である
これらのポイントを理解して練習すれば、面積と体積が得意になることでしょう。
2-5. 比
比も難しい単元です。
比は、「二つの量」や「二つの集合」の間にある関係を表す概念で、「:」や「/」などの記号で表されます。
例えば、「AさんとBさんの年齢が15歳と12歳」という場合、AさんとBさんの年齢の比は「15:12」や「15/12」と表せます。
比も割合などと同様に、「二つの量」や「二つの集合」のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができます。
例えば、「AさんとBさんの年齢の比が15:12」で「Aさんの年齢が30歳」の場合、Bさんの年齢は「30歳×12/15=24歳」となります。
比をマスターするためには、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 比は、二つの量の間にある関係を表すものである
- 比は、「:」や「/」などの記号で表される
- 比は、二つの量のどちらか一方がわかれば、もう一方を求めることができる
- 比は、二つの量が同じ割合で増減する場合に成り立つものである
- 比は、同じ単位に揃えて計算する必要がある
これらのポイントを理解して練習すれば、比が得意になることでしょう。
3. 小学6年生の算数でよく出題される問題とその解き方
小学6年生の算数では、様々な単元や概念が出題されますが、中には特によく出題される問題やパターンがあります。
これらの問題は、基本的な知識や技能を確認するだけでなく、応用力や論理力を問うものもあります。
この章では、小学6年生の算数でよく出題される問題とその解き方を紹介します。
3-1. 分数の大小関係
分数の大小関係は、分数同士を比較して、どちらが大きいか小さいか等しいかを判断する問題です。
分数の大小関係を求める方法は、以下のようなものがあります。
- 分母が同じ場合は、分子の大小で比較する
- 分子が同じ場合は、分母の大小で比較する
- 分母が異なる場合は、通分してから比較する
- 分子と分母が異なる場合は、十字掛けしてから比較する
これらの方法を使って、分数の大小関係を求めることができます。
3-2. 速さと距離と時間の関係
速さと距離と時間の関係は、速さや距離や時間のどれか一つがわかれば、他の二つを求めることができる問題です。
速さと距離と時間の関係を求める方法は、以下のようなものがあります。
- 速さ=距離÷時間
- 距離=速さ×時間
- 時間=距離÷速さ
これらの公式を使って、速さや距離や時間を求めることができます。
3-3. 割合と比例と反比例
割合と比例と反比例は、二つの量や集合の間にある関係を表す問題です。
割合と比例と反比例を求める方法は、以下のようなものがあります。
- 割合=部分÷全体×100
- 比例=二つの量や集合が同じ割合で増減する場合
- 反比例=二つの量や集合が逆の割合で増減する場合
これらの公式や概念を使って、割合や比例や反比例を求めることができます。
4. 小学6年生の算数でよく間違えるポイントとその対策
小学6年生の算数では、様々な単元や概念が出題されますが、中には特によく間違えるポイントや落とし穴があります。
これらのポイントや落とし穴に気づかずに解くと、正解にたどり着けなかったり、計算ミスや読み間違えなどを起こしたりする可能性があります。
この章では、小学6年生の算数でよく間違えるポイントとその対策を紹介します。
4-1. 分数の計算の順序
分数の計算の順序は、分数同士の足し算や引き算や掛け算や割り算を行うときに、どの順番で計算するかを決めるルールです。
計算の順序を間違えると、正しい答えにならないことがあります。
分数の計算の順序は、以下のようなルールがあります。
- 足し算や引き算よりも、掛け算や割り算を先に行う
- 括弧がある場合は、括弧の中を先に行う
- 同じ優先度の計算がある場合は、左から右に行う
これらのルールを守って、分数の計算の順序を決めることができます。
4-2. 速さと距離と時間の単位
kmやcmなどの単位は、速さや距離や時間を表すときに使う単位です。
速さと距離と時間の単位を間違えると、正しい答えにならないことがあります。
速さと距離と時間の単位は、以下のようなものがあります。
- 速さ=km/hやm/sなど
- 距離=kmやmやcmなど
- 時間=hやminやsなど
これらの単位を使って、速さや距離や時間を表すことができます。
しかし、計算するときには、同じ単位に揃えてから行う必要があります。
例えば、「速さが5km/h」で「距離が200m」の場合、時間を求める前に、「速さをm/sに変換する」か「距離をkmに変換する」をする必要があります。
4-3. 割合と比例と反比例のグラフ
割合と比例と反比例のグラフは、割合や比例や反比例の関係を表すグラフです。
割合と比例と反比例のグラフを読み取るときには、グラフの形や傾きや切片などに注意する必要があります。
割合と比例と反比例のグラフは、以下のような特徴があります。
- 割合=部分÷全体×100で表されるため、グラフは直線で、傾きは一定である
- 比例=二つの量や集合が同じ割合で増減する場合であるため、グラフは原点を通る直線で、傾きは正である
- 反比例=二つの量や集合が逆の割合で増減する場合であるため、グラフは原点から離れた曲線で、傾きは負である
これらの特徴を理解して、割合と比例と反比例のグラフを読み取ることができます。
5. 小学6年生の算数で楽しく学ぶためにおすすめの方法
小学6年生の算数では、様々な単元や概念が出題されますが、それらを楽しく学ぶことができれば、学習効果も高まります。
楽しく学ぶことで、興味や関心やモチベーションも高まりますし、記憶力や理解力や応用力も向上します。
この章では、小学6年生の算数で楽しく学ぶためにおすすめの方法を紹介します。
5-1. ゲームやパズルで楽しく学ぶ
ゲームやパズルは、小学6年生の算数で楽しく学ぶためにおすすめの方法の一つです。
算数の知識や技能を使って、目標やルールに沿って遊ぶことができますし、以下のようなメリットがあります。
- 遊びながら学べるため、飽きずに続けられる
- 難易度やテーマやジャンルなどが豊富で、自分の好みに合わせて選べる
- 自分のペースで進められるため、ストレスを感じない
- 友達や家族と一緒に遊べるため、コミュニケーションや協力ができる
これらのメリットを享受して、ゲームやパズルで楽しく学ぶことができます。
例えば、「数独」や「カックロ」などの数字パズル、「テトリス」や「ピクロス」などの図形パズルなどがあります。
5-2. 実生活に関連付けて楽しく学ぶ
実生活に関連付けて楽しく学ぶことは、小学6年生の算数で楽しく学ぶためにおすすめの方法の一つです。
算数の知識や技能を日常的な場面や興味あるテーマに応用することができます。
その他にも、実生活に関連付けて楽しく学ぶことは、以下のようなメリットがあります。
- 算数が身近なものに感じられるため、興味や関心が高まる
- 算数が役に立つものに感じられるため、意欲や動機が高まる
- 算数が現実的なものに感じられるため、理解力や応用力が高まる
- 算数が創造的なものに感じられるため、発想力や表現力が高まる
- 算数が社会的なものに感じられるため、コミュニケーションや協力ができる
これらのメリットを享受して、実生活に関連付けて楽しく学ぶことができます。
例えば、「お小遣い」や「買い物」などのお金の計算、「レシピ」や「料理」などの分数や割合の計算、「旅行」や「交通」などの速さや距離や時間の計算などがあります。
5-3. クイズやテストで楽しく学ぶ
クイズやテストで楽しく学ぶことも、算数を楽しく学ぶうえでおすすめの方法です。
また、算数の知識や技能を確認したり、挑戦したりすることができます。
その他、以下のようなメリットがあります。
- 自分のレベルや強みや弱みを把握できるため、目標設定や計画立案ができる
- 自分の成長や成果を測定できるため、評価や反省ができる
- 自分の限界に挑戦できるため、挑戦心や向上心が高まる
- 自分の知識や技能を発揮できるため、自信や誇りが得られる
- 仲間や先生と競争したり協力したりできるため、刺激や支援が得られる
これらのメリットがあるため、クイズやテストをすることで楽しく学ぶことができます。
例えば、「算数オリンピック」や「算数検定」などの公式なテスト、「算数王」や「算数バトル」などの対戦型のクイズなどがあります。
まとめ
小学6年生の算数は、中学受験や中学入学に向けて重要な学習内容です。
しかし、分数や速さや割合や面積や体積など、難しい単元が多くて苦手な子も多いでしょう。
この記事では、そんな子どもたちのために、以下のことを紹介しました。
- 位や図形や計算式など、得点力をUPするために知っておきたいポイント
- 分数や速さや割合や面積や体積など、難しい単元を徹底解説
- ゲームやパズルや実生活やクイズやテストなど、楽しく学ぶためにおすすめの方法
これらのことを理解して練習すれば、算数が楽しくなり、テストで高得点を取ることができるようになるでしょう。
どうしても苦手が克服できない場合、塾や家庭教師の力を借りるのも手です。
塾や家庭教師に頼ることで、以下のようなメリットがあります。
- 自分の弱点や課題を見つけてもらえる
- わからないところや疑問に思ったところをすぐに質問できる
- 効果的な勉強法や教材を紹介してもらえる
- モチベーションや自信を高めてもらえる
塾や家庭教師は高くて敬遠している方もいるかもしれません。
そんな方にはオンライン家庭教師という選択を自信をもって強くお勧めしています。
合うかどうかわからない方は初回の無料体験だけでもお試しください。
塾や家庭教師に頼る場合は、以下のような工夫をしましょう。
- 自分の目標や期待を明確に伝える
- 塾や家庭教師からのアドバイスやフィードバックを素直に受け入れる
- 塾や家庭教師とのコミュニケーションを積極的にとる
詳しくは以下の記事で解説しているのでこちらもご覧ください!
塾や家庭教師は勉強のパートナーになってくれます。
賢く活用して、苦手を克服していきましょう!
コメント