教師にとって、指導案は授業の計画や準備をする上で欠かせないものです。
指導案は、授業の目的、内容、手順、評価などを簡潔にまとめた文書です。
この記事では実際に指導案を書く時にテンプレートとして使えるフォーマットを添付しています。
また、指導案の基本的な構成や書くときのポイントも簡単に解説しています。
指導案の書き方にまだ慣れていない先生方にとって、きっと役に立つ記事になっています。
ぜひ最後までご覧ください。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
指導案の構成要素
基本情報の記載方法
指導案の基本情報には、必要不可欠な要素を漏れなく記載します。
授業日時、対象学年、単元名、本時の目標などが含まれます。
担当教師名や使用教材についても明記することが重要です。
学習環境や必要な準備物についても詳細に記載しましょう。
特別な配慮が必要な生徒への対応方法も忘れずに記入します。
展開部分の構造化
授業の展開部分は、時間配分を明確にすることが重要です。
導入、展開、まとめの各段階での具体的な活動内容を記載します。
生徒の予想される反応や、それに対する対応策も含めておくと良いでしょう。
板書計画や教材の使用タイミングも明確に示すことが大切です。
学習活動の切り替えのタイミングも意識して記載しましょう。
評価方法の明確化
評価方法は、具体的な基準を設定することが重要です。
観点別評価の項目を明確に示し、評価のタイミングを記載します。
生徒の理解度を確認するための具体的な質問例も含めると良いでしょう。
形成的評価と総括的評価の両方を考慮した計画を立てましょう。
評価結果の活用方法についても明記しておくと便利です。
指導案テンプレートの活用と応用
教科別のカスタマイズ方法
各教科の特性に合わせたテンプレートのカスタマイズが重要です。
教科固有の学習活動や評価方法を組み込むことで、より効果的な指導が可能になります。
実験や実習を伴う教科では、安全面への配慮も明記しましょう。
ICT機器の活用方法についても、具体的に記載することが大切です。
教科横断的な学習活動も視野に入れた構成を心がけましょう。
学年に応じた調整ポイント
学年による発達段階の違いを考慮したテンプレート作りが必要です。
低学年では具体的な活動を多く取り入れた構成にします。
高学年では思考力や判断力を育む活動を重視しましょう。
学年進行に伴う学習内容の系統性も意識して作成します。
生徒の興味関心に合わせた教材選択も重要なポイントです。
特別支援教育への対応
特別な配慮が必要な生徒への支援方法を具体的に記載します。
個別の教育支援計画との整合性を確保することが重要です。
視覚的支援や教材の工夫についても詳しく記述しましょう。
必要に応じて、TT指導の役割分担も明確にします。
保護者との連携方法についても記載しておくと良いでしょう。
指導案のテンプレート・フォーマット3選
指導案に一つの絶対的な正解の型は存在しません。
各校の研究方針によっても全然違います。
この中でいちばん自分のイメージに近いものをご使用ください。
コピペして使っていただいて構いません。
テンプレート1(オーソドックスな型)
\word ファイルはこちらから/
テンプレート2(指導観があり、情報量が多い型)
\word ファイルはこちらから/
テンプレート3(必要最低限の略案用)
\word ファイルはこちらから/
指導案の書き方のポイント5選
- 単元全体の流れや本時の位置づけを明確にする
- 児童・生徒がどんな学びをするかを中心に考える
- 学習活動や評価方法について具体的に記述する
- 学習指導要領や教科書等の資料を参考にする
- 教科や学校・研究団体によって異なる書式やルールに従う
簡単に解説します。
単元全体の流れや本時の位置づけを明確にする
指導案は、単元の全体像と本時の授業の関係を示すことが重要です。
単元の目標や内容、時間数などを表にすることで、単元全体の流れが明確になります。
また、本時の授業は、単元の中でどのような位置づけにあり、どんなねらいがあるのかを書きます。
児童・生徒がどんな学びをするかを中心に考える
指導案は、児童・生徒の学びを促すためのものです。
児童・生徒がどんな学習過程や成果を得て、どんな考え方や態度を育むことができるかを考えます。
指導法や指導内容は、児童・生徒の学びに沿ったものを選びます。
児童・生徒の関心やニーズに応えるようにしましょう。
学習活動や評価方法について具体的に記述する
学習活動は、児童・生徒がどんな活動をするか、教師がどんな支援をするか、教材や教具は何を使うかなどを書きます。
評価方法は、授業の目標が達成されたかどうかを判断するための方法や手段を書きます。
評価方法は、学習過程や成果を多面的にとらえるようにし、児童・生徒の振り返りの時間を確保するようにします。
学習指導要領や教科書等の資料を参考にする
指導案を書くときには、学習指導要領や教科書等の資料を参考にします。
学習指導要領は、教育目標や教科目標、学習内容や評価規準などを示す基本的な指針です。
教科書は、学習指導要領に沿って作られた教材です。
これらの資料は、指導案作成の際に必ず確認し、目標や内容や評価などに反映させます。
教科や学校・研究団体によって異なる書式やルールに従う
指導案は、教科や学校・研究団体によって異なる書式やルールに従います。
指導案は、読む人のために書くものです。
そのため、読む人が求める形式や内容で書く必要があります。
例えば、教員採用試験では、自治体ごとに指定された書式で書くことが求められます。
また、研究授業では、研究テーマや研究方法に応じて書くことが求められます。
指導案を書く際には、教科や学校・研究団体の特徴や要求を把握し、それに沿って書くことが大切です。
まとめ
指導案は、授業をするための計画書です。
指導案を書くことは、授業をイメージすることや、授業を改善することにつながります。
また、指導案には決まった書き方はありませんが、読む人にわかりやすく伝えることも重要です。
指導案の書き方は、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
しかし、指導案を書くことは、教師としてのスキルや知識を高めることにもなります。
頑張る先生方を応援しています!
他にも先生必見の便利グッズの紹介こちら
先生方におすすめの本の紹介はこちら
先生方へのプチご褒美へのおすすめはこちら
学校現場でのICTの活用例はこちら
自宅で板書の練習をする方法はこちら
もし興味がある記事がありましたらご覧ください。
先生方が満足いく授業ができることを願っています!
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 指導案のテンプレはこちらから 未分類 よかったらシェアしてね! […]
[…] 指導案のテンプレはこちらから 未分類 よかったらシェアしてね! […]
[…] 指導案フォーマット配布ページ 未分類 よかったらシェアしてね! […]