小学5年生の国語(光村図書)で学習する物語の『たずねびと』。
主人公の綾が、自分と同じ名前の少女を探しに行った広島で、様々な物や人と出会い、原爆について知っていくという物語です。
この物語で登場するおばあさんにモデルがいるのは皆さんご存知でしょうか。
この記事では、おばあさんのモデルになった人物を紹介します。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
結論
『たずねびと』のおばあさんのモデルになったのは佐伯敏子さん(1919-2017)という方です。
筆者の方がこのように言っているので信憑性の高い情報です。
私も先生だったころ、授業でこの話をしました。
フィクションだと思っていた物語に、モデルがいたことに子ども達は衝撃を受けているようでした。
佐伯敏子さんとはどのような方なのか
佐伯敏子さんは原爆被害者の一人です。
広島記念公園で、被爆者たちの遺骨を供養する原爆供養塔で長年ボランティアをしていました。
雑草などで荒れていた原爆供養塔を佐伯さんがボランティアできれいにしました。
毎日落ち葉拾いや草むしりなどの清掃活動をし、参詣したと言われています。
現地の人からは「原爆供養塔の守り人」「広島の大母さん」と呼ばれていたそうです。
また、反核運動家として、平和運動のための被曝証言運動にも取り組みました。
その証言はたくさんの平和教材の題材として活用されています。
こちらのページに詳しく書いてありますので、詳しく知りたい方はご参考ください。
まとめ
子どもたちが深い学びができるよう、このように自ら調べ、教材研究している先生方のおかげで学校現場は回っています。
このような先生に担任されている子どもたちはきっと幸せだと思います。
この記事を見た先生方の『たずねびと』の授業が実りあるものになるよう願っています。
『たずねびと』の授業の板書や指導事例は以下の記事で詳しくまとめています。
よかったらご参考ください。
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