夏の暑さを吹き飛ばすプール遊び。
子どもたちにとっては楽しみの一つですが、保育者にとっては指導案作成に悩むこともあるのではないでしょうか?
プール遊びの目的やねらいは何なのか?
どんな内容や流れにすればいいのか?
どんな指導方法や評価方法が効果的なのか?
そんな疑問に答えるために、この記事では5歳児のプール遊びの指導案作成に役立つ情報をまとめています。
プール遊びの指導案作成に悩んでいる保育者の方は、ぜひこの記事をご覧ください。
プール遊びがより楽しく、より安全に、より効果的になること間違いなしです!
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
プール遊びの目的やねらい
プール遊びの目的やねらいは、子どもたちが水と親しみながら、身体を動かす楽しさや喜びを感じることです。
また、水の中での運動の特性やルールを理解し、自分や他者の安全や健康に配慮することも大切です。
プール遊びを通して、子どもたちは以下のようなことを学びます。
- 水の中での移動や呼吸の仕方を知り、水に慣れる。
- 水の中での姿勢やバランス感覚を養う。
- 水の中での力の加減や速さの調節をする。
- 水の中での表現やコミュニケーションを楽しむ。
- 水遊びに必要な道具や服装、衛生面などの心得を守る。
- 水遊びに関する自分や他者の感想や意見を聞く。
プール遊びの内容や流れ
プール遊びの内容や流れは、子どもたちの年齢や能力、水慣れ度合い、天候や時間などに応じて柔軟に変えましょう。
ポイントは以下の4つです。
- 保育者が見守り、安全管理を徹底する。
- 準備運動とシャワーを行い、体温調節や衛生面に気を付ける。
- 子どもたちと共に目的やねらい、ルールや約束事を確認する。
- 子どもたちと共に感想や意見を共有し、振り返りを行う。
プール遊びの内容は、水慣れから始めて、水の中で移動する運動遊びや水にもぐる・浮く運動遊びなどに段階的に進めていくと良いでしょう。
以下は一例です。
- オリエンテーション(学習の進め方やプール使用の約束事を知る) 5分
- 準備運動(全身を動かして体温を上げる) 10分
- シャワー(体温調節と衛生面に配慮する) 5分
- 水慣れ(水かけっこやつかまり、歩行やじゃんけん列車など) 15分
- 水の中で移動する運動遊び(動物歩きやリレー、石拾いや輪くぐりなど) 15分
- 水にもぐる・浮く運動遊び(伏し浮きやバブリング、ボビングなど) 15分
- シャワー(体温調節と衛生面に配慮する) 5分
- 感想や意見の共有(子どもたちの表現や感想を聞く) 10分
プール遊びの指導方法や評価方法
プール遊びの指導方法は、子どもたちの興味や関心、水慣れ度合いに応じて、適切な手立てを選択することが大切です。
ポイントは以下の4つです。
- 安全面に配慮して、適切な距離感や声かけをする。
- 動きや表情を観察して、適切なアドバイスや励ましをする。
- 発言や表現を聞いて、適切な質問や反応をする。
- 考えや工夫を尊重して、適切な評価やフィードバックをする。
プール遊びの評価方法は、子どもたちの知識や技能、思考力や判断力、表現力などを観察して、評価基準に照らし合わせて評価します。
以下は一例です。
知識・技能 | 思考・判断・表現 | 学びに向かう人間性等 |
運動の行い方を理解しているとともに、いろいろな姿勢で歩いたり、自由に方向や速さを変えて走ったりすることができる。 | 運動の行い方を理解しているとともに、簡単な遊び方を工夫するとともに、考えたことや感じたことを友達に伝えることができる。 | 水遊びに進んで取り組もうとしている。順番を守ったり、きまりや約束を守ったりして、仲良く安全に水遊びをしている。 |
まとめ
この記事では、プール遊びの目的やねらい、内容や流れ、指導方法や評価方法について解説しました。
プール遊びは、子どもたちにとっては楽しみの一つですが、保育者にとっては指導案作成に悩むことも多いと思います。
この記事が、指導案作成のお役に立てれば幸いです。
夏の暑さを吹き飛ばすプール遊びを楽しんでください。
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