小学4年生の勉強についていけない子どもの特徴と対処法【親ができること】

小学校4年生は、10歳の壁と呼ばれる大きな変化の時期を迎えます。

この時期には、学習面や心理面で新しい課題や悩みが出てくることがあります。

子どもが勉強についていけなくなったり、勉強に対する興味ややる気が低下したりすることもあるかもしれません。

そこで、この記事では、小学校4年生の「10歳の壁」について詳しく解説し、勉強についていけない子どもの特徴や原因、そして対処法や勉強のコツを紹介します。

子どもの勉強に関する悩みを解決するヒントになれば幸いです。

〈プロフィール〉

・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。

・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。

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目次

小学校4年生の「10歳の壁」とは

小学校4年生の「10歳の壁」とは、子どもが学習面や心理面で大きな変化を迎える時期のことです。

この時期には、以下のような特徴が見られます。

学習面で抽象的な概念が増える

小学校4年生では、算数や国語などで抽象的な概念が増えます。

例えば、分数や割り算、一億を超える数、角度などが挙げられます。

これまで具体的なものや数でしか考えられなかった子どもにとって、これらの概念はイメージしにくいものです。

そのため、学習についていけなくなったり、勉強に対する興味ややる気が低下したりすることがあります。

自分と他者を客観的に見ることができるようになる

小学校4年生では、自分と他者を客観的に見ることができるようになります。

これは自己意識や他者意識が発達することを意味しますが、同時に自分と周囲を比べて劣等感を抱いたり、嫉妬や妬みなどのネガティブな感情を持ったりすることもあります 。

また、親や先生よりも友だちの評価を重視するようになり、仲間集団に属したいという欲求が強くなります。

これはギャングエイジとも呼ばれる現象で、閉鎖的で付和雷同的な集団行動が見られることもあります 。

小学校4年生の「10歳の壁」は、子どもの成長過程で必ずしも悪いことではありません。

むしろ、「10歳の壁」を乗り越えることで、子どもは自分の能力や個性を発見したり、自分の考えや感情を表現したりすることができるようになります。

親としては、「10歳の壁」を子どもの「飛躍の時」と捉え、子どもの変化を受け入れてあげることが大切です 。

小学校4年生の勉強についていけない子どもの特徴

小学校4年生の勉強についていけない子どもは、以下のような特徴を持っていることが多いです。

集中力が低い

勉強を始めてもすぐに飽きてしまったり、他のことに気が散ってしまったりします。

机に向かっていても本当に勉強しているかどうかは怪しいです。

自己管理能力が低い

自分で計画を立てたり、時間を管理したりすることが苦手です。

宿題やテスト勉強を後回しにしたり、やり方や進め方がわからなくて放置したりします。

自信がない

自分の能力や成績に対して否定的な見方をしています。

自分はできないと思って諦めたり、失敗を恐れて挑戦しなかったりします。

反抗的な態度をとる

親や先生から勉強を促されると、イライラしたり、口答えしたりします。

勉強を強制されることに抵抗感や反発心を持っています。

楽しいことに夢中になる

ゲームやスマホ、友達と遊ぶことなど、自分が楽しいと思うことには熱中します。

そのため、勉強よりも遊びなどの優先度が高くなってしまうのです。

これらの特徴は、小学校4年生だけでなく、他の学年や年齢層の子どもにも当てはまる場合があります。

しかし、小学校4年生は「10歳の壁」を乗り越える前の重要な時期です。

この時期に勉強についていけなくなると、今後の学習や進路に影響が出る可能性があります。

小学校4年生の勉強についていけない子どもへの対処法【親ができること】

小学校4年生の勉強についていけない子どもへの対処法は、上記の原因に応じて異なりますが、親としてできることは以下のようなことです。

学習環境を整える

子どもが勉強しやすい環境を作ってあげましょう。

机や椅子は子どもの身体に合ったものを用意し、明るく静かで快適な空間を確保してあげてください。

また、教科書やノート、参考書などは整理整頓しておきましょう。

必要ならば、塾や家庭教師などの外部のサポートも利用すると良いでしょう。

塾や家庭教師は高くて敬遠している方もいるかもしれません。

そんな方にはオンライン家庭教師という選択を自信をもって強くお勧めしています。

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素敵な外部とのつながりができることを願っています。

心理的なサポートをする

子どもが勉強に対して不安や苦手意識を持っている場合は親として優しく励ましてあげましょう。

また、子どもの頑張りや成果を認めて褒めてあげましょう。

そして、子どもの気持ちや考えを聞いてあげることが大切です。

子どもが反抗的な態度をとっても、感情的にならずに冷静に対話しましょう。

生活習慣を見直す

子どもがゲームやスマホなどに依存しないように、親としてルールを設定しましょう。

例えば、勉強時間や就寝時間を決めたり、一日の使用時間や使用場所を制限したりしましょう。

また、子どもが適度に運動したり、バランスの良い食事を摂ったりするように促すことも大切です。

これらの生活習慣は、子どもの体調や精神状態にも影響します。

小学校4年生の勉強のコツ

以下のような勉強のコツがあります。

お子さんに合うものがあれば、実行してみましょう!

自分の目標や理由を明確にする

勉強する目的や意味を自分で考えてみましょう。

例えば、中学受験や中学入学でどんなことがしたいか、どんな夢や将来があるかなどです。

自分の目標や理由が明確になると、勉強に対するモチベーションや意欲が高まります。

計画的に勉強する

毎日決まった時間に勉強する習慣をつけましょう。

また、一日や一週間の勉強計画を立てて、自分で管理しましょう。

計画的に勉強することで、効率的に学習内容を消化できます。

基礎を固める

小学校高学年の学習内容は、基礎的な知識や技能が必要です。

例えば、算数では計算力や文章題の解き方、国語では漢字や文法、理科では実験や観察などです。

基礎を固めることで、応用問題や難問題にも対応できます。

反復練習する

一度学んだことは忘れないように、反復練習しましょう。

例えば、教科書やノートの復習、過去問や模試の解答などです。

反復練習することで、記憶力や理解力が向上します。

楽しく勉強する

勉強は苦痛なものではありません。

自分が興味や好奇心を持てるように、楽しく勉強しましょう。

例えば、自分の好きなテーマやジャンルで調べ物をしたり、友達や家族とクイズやゲームをしたりなどです。

楽しく勉強することで、学びの幅や深さが広がります。

子どもが楽しく自主学習できるような記事も作成しています。

よかったらこちらもご覧ください。

まとめ

小学校4年生は、10歳の壁と呼ばれる大きな変化の時期を迎えます。

この時期には、学習面や心理面で新しい課題や悩みが出てくることがあります。

子どもが勉強についていけなくなったり、勉強に対する興味ややる気が低下したりすることもあるかもしれません。

親としては、子どもに適切な学習環境や心理的なサポートを提供し、生活習慣を見直してあげましょう。

また、子どもに自分の目標や理由を明確にさせ、計画的に基礎を固めて反復練習し、楽しく勉強するコツを教えてあげましょう。

小学校4年生は「10歳の壁」を乗り越える前の重要な時期です。

この時期に勉強についていけるようになると、今後の学習や進路にもプラスになります。

子どもの勉強に関する悩みを解決するヒントになれば幸いです。

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