道徳の授業にめあては必要なのでしょうか。
いろいろな意見がありますが、この記事では「道徳の授業でめあてを明確にすることが大切」という立場の考えを紹介していきます。
そもそも道徳の授業のねらいは、子どもたちが道徳的価値や問題について考えることです。
そのために板書を工夫して、授業のめあてを明確にし、子どもたちの思考を促すことが重要、という考えも理解できます。
この記事では、道徳の板書でめあてを明確にするメリットとポイントについて指導要領などを参考に分かったことをまとめていきます。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
道徳の板書でめあてを明確にするメリット
道徳の板書でめあてを明確にするメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- この時間の目的や方向性を示すことができる
- 授業の流れや重点を示すことができる
- まとめや振り返りがしやすくなるようになる
この時間の目的や方向性を示すことを意識する
めあてを提示することで、子どもたちに授業の目的や方向性を示すことができます。
めあては、子どもたちの発言から導き出されるもので、教師が勝手に決めるものではないことに留意しましょう。
また、めあては、具体的かつ簡潔な言葉で表現し、子どもたちが理解しやすいように工夫することも大切です。
授業の流れや重点を示すことができる
授業中にめあてに関連する言葉や表現を板書することで、子どもたちに授業の流れや重点を示すことができます。
場合に応じて要約して整理し、分類したり視覚化したりすることで、子どもたちの思考を整理できるといいですね。
まとめや振り返りがしやすくなる
めあてがあることで、子どもたちが授業のまとめや振り返りをしやすくなります。
振り返りの時には、教師が評価したり批判したりするのではなく、子どもたち自身が自己評価したり反省したりするよう促すことが大切です。
また、子どもたちに自分の考えや行動を具体的に述べる場面を作り、それを他の子どもたちと共有させることで、相互理解や共感を深めることも期待できます。
道徳の板書でめあてを明確にするコツ
道徳の板書でめあてを明確にするポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- 板書は教材の流れに沿って右から左へ、上から下へ進める
- 登場人物や場面絵など視覚的な要素を活用する
- キーワードを確認しながら進める
板書は教材の流れに沿って右から左へ、上から下へ進める
板書は一般的には教材の流れに沿って右から左へ、上から下へ進めることで、子どもたちに授業の展開を示すことができる、と言われています。
(今は立体型板書なども増えており、一概には言えません。)
板書は教材の流れに沿って進めることで、子どもたちが教材に没入しやすくなり、授業に集中しやすくなります。
そうすることで、子どもたちが板書を見やすくなり、ノートに書き写しやすくなります。
登場人物や場面絵など視覚的な要素を活用する
登場人物や場面絵など視覚的な要素を活用することで、以下の3つの効果があります。
- 教材の内容や雰囲気を伝えることができる
- 教材に感情移入させることができる
- 教材の重要なポイントを示すことができる
文字だけの黒板よりもイラストがあった方が見やすいのは子どもも大人も同じです。
キーワードを確認しながら進める
キーワードを確認しながら進めることで、以下の3つの効果があります。
- 授業のめあてや方向性を再確認することができる。
- 授業の重点やまとめを示すことができる
- 子どもたちがノートに書き写す際に参考にしやすくなり、学習効果が高まる
まとめ
この記事では、道徳の授業でめあてを明確にすることのメリットとコツについて紹介しました。
メリットとしては、この時間の目的や方向性を示すこと、授業の流れや重点を示すことができる、まとめや振り返りがしやすくなることが挙げられます。
コツとしては、板書は教材の流れに沿って右から左へ、上から下へ進めること、登場人物や場面絵など視覚的な要素を活用すること、キーワードを確認しながら進めることが挙げられます。
道徳の授業でめあてを明確にすることは、子どもたちの思考を活性化させ、授業の質を高めることにつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
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先生方が満足いく授業ができることを願っています!
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