5歳児のルールのある遊びの指導案を作成するのは、なかなか大変ですよね。
どんな遊びを選ぶか、どうやって説明するか、どんな効果があるかなど、考えることがたくさんあります。
でも、安心してください。
この記事では、5歳児のルールのある遊びの指導案を5つご紹介します。
それぞれの遊びの目的、ルール、ポイント、効果を分かりやすく解説しています。
これらの指導案は、実際に保育園や幼稚園で使われているものです。
5歳児のルールのある遊びは、子どもたちにとって、楽しく、学びになり、仲良くなれる活動です。
ぜひ、この記事を参考にして、5歳児のルールのある遊びの指導案を作成してみてください。
きっと、子どもたちも先生も笑顔になれるはずです。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
ババ抜き
遊びの目的
カードをすべて出し切ること
遊びのルール
・カードはジョーカーを除いて52枚使用する。
・参加者は3人以上で、カードをよく切ってから、順番に1枚ずつ配る。
・配り終わったら、自分の手札から同じ数字のカードをペアにして出す。ジョーカーはどのカードともペアにできる。
・左隣の人からカードを1枚引く。引いたカードがペアになる場合は出す。ペアにならない場合は手札に加える。
・このようにして、手札をすべて出し切った人が勝ちとなる。
・最後まで手札に残った人が負けとなり、「ババ」と呼ばれる。
遊びのポイント
カードを引くときは、相手の手札からランダムに選ぶこと。
カードを出すときは、素早く出すこと。
カードの数字や絵柄を覚えておくこと。
相手の表情や様子を見て、ババがどこにあるか推測すること。
遊びの効果
数字や絵柄の認識力や記憶力を鍛えることができる。
ルールを守ることや順番を待つことなど、社会性や協調性を育むことができる。
勝ち負けに対する感情や対処法を学ぶことができる。
ジョーカーやババの位置を推理することで、論理的思考力や想像力を発揮することができる。
お絵描きリレー
遊びの目的
お題に沿った絵を完成させること
遊びのルール
参加者は2チームに分かれる。
お題は先生が決めて、白板に書く。例えば、「動物園」や「海」など。
1チームにつき、1枚の大きな画用紙と色鉛筆を用意する。
先生の合図で、各チームから1人ずつが画用紙にお題に沿った絵を描き始める。例えば、「動物園」なら、ライオンやゾウなど。
10秒後に、先生が「交代!」と言ったら、次の人が引き継いで絵を描く。前の人が描いたものを消したり、書き直したりすることはできない。
このようにして、各チームが5人ずつ絵を描いたら、遊びは終了となる。
先生が各チームの絵を見て、お題に沿っているか、工夫があるか、仲良く協力したかなどを評価する。
遊びのポイント
絵を描くときは、自分の好きなものだけでなく、他の人とも調和するようにすること。
絵を引き継ぐときは、前の人の意図や工夫を尊重すること。
絵を見るときは、他のチームの絵も褒めたり、感想を言ったりすること。
遊びの効果
お題に沿った絵を描くことで、表現力や創造力を発揮することができる。
リレー形式で絵を描くことで、時間や順番に関する意識や規律性を身につけることができる。
チームワークで絵を完成させることで、協力性やコミュニケーション能力を育むことができる。
音楽あそび「ドレミファソ」
遊びの目的
音階やリズムに合わせて歌ったり動いたりすること
遊びのルール
参加者は全員で円になって座る。
先生がピアノやオルガンなどでドレミファソラシドの音階を弾く。弾く回数や順番は自由に変えてもよい。
先生が音階を弾くたびに、参加者はその音に合わせて歌ったり手拍子したりする。例えば、「ド」なら「ド~」と歌って手を上げ、「ミ」なら「ミ~」と歌って手を横に出すなど。
先生が音階を弾く速さやリズムを変えたり、音階の組み合わせを変えたりして、参加者の反応を見る。
遊びのポイント
音階を聞くときは、耳を澄ませて注意深く聞くこと。
音階に合わせて歌うときは、声を出して明るく歌うこと。
音階に合わせて動くときは、体を動かして楽しく動くこと。
遊びの効果
音階やリズムに合わせて歌ったり動いたりすることで、音感やリズム感を養うことができる。
音階の組み合わせや速さに応じて歌ったり動いたりすることで、集中力や反応力を高めることができる。
音楽に合わせて楽しく歌ったり動いたりすることで、感性や表現力を豊かにすることができる。
お話あそび「お芝居」
遊びの目的
お話の登場人物になりきって演じること
遊びのルール
参加者は先生が読んでくれるお話の中から好きな登場人物を選ぶ。お話は先生が事前に用意しておく。例えば、「桃太郎」や「三匹の子豚」など。
先生がお話のあらすじや登場人物の特徴を説明する。例えば、「桃太郎」なら、「桃から生まれた男の子が鬼退治に行くお話です。登場人物は桃太郎、おばあさん、おじいさん、犬、猿、キジ、鬼です」という具合。
参加者は自分が選んだ登場人物になりきって、先生が読むお話に合わせて演じる。例えば、「桃太郎」なら、「桃太郎はこんな風に言いました。『さあ、行こう!』」と先生が言ったら、「さあ、行こう!」と参加者が言ってポーズを取るなど。
先生がお話を読み終わったら、参加者は自分が演じた登場人物の感想や気持ちを言う。
遊びのポイント
登場人物になりきるときは、声や表情やしぐさなどでその人物らしさを表現すること。
お話に合わせて演じるときは、先生の言葉や他の参加者の動きに注意して協調すること。
感想や気持ちを言うときは、自分の考えや感じ方を素直に伝えること。
遊びの効果
登場人物になりきって演じることで、想像力や創造力を発揮することができる。
お話に合わせて演じることで、聞く力や話す力を鍛えることができる。
感想や気持ちを言うことで、自己表現や自己理解を深めることができる。
体操あそび「動物になろう」
遊びの目的
動物の動きや鳴き声に合わせて体を動かすこと
遊びのルール
参加者は全員で広い場所に立つ。
先生が動物の名前とその動きや鳴き声を言う。例えば、「ライオンはガオーと言って、手を前に出して爪を見せる」や「カエルはクワックと言って、足を曲げて跳ぶ」など。
参加者は先生が言った動物になりきって、その動きや鳴き声を真似する。
先生が「止まれ!」と言ったら、参加者はその場で止まる。
先生が「変われ!」と言ったら、参加者は別の動物になりきって、その動きや鳴き声を真似する。
遊びのポイント
動物になりきるときは、その動物の特徴や気持ちを考えて表現すること。
動物の動きや鳴き声を真似るときは、体を思い切り動かして楽しむこと。
先生の合図に素早く反応すること。
遊びの効果
動物になりきって体を動かすことで、運動能力や柔軟性を高めることができる。
動物の鳴き声を出すことで、発声力や発音力を鍛えることができる。
先生の合図に応じて動物を変えることで、注意力や判断力を身につけることができる。
まとめ
以上、5歳児のルールのある遊びの指導案を5つご紹介しました。
ルールのある遊びは、子どもたちが社会に出ていくために必要なスキルやマナーを身につける基礎です。
だからこそ、先生は、ルールのある遊びを通して、子どもたちに正しい指導をしてあげることが大切です。
この記事で紹介した指導案は、その一助となることを願っています。
もちろん、これらの指導案は、あくまで一例です。
自分のクラスの子どもたちの特徴に合わせて、工夫やアレンジをしてみてください。
そうすれば、もっと楽しくて、もっと効果的なルールのある遊びができるはずです。
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先生方が満足いく授業ができることを願っています!
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