この記事では、3年目の教員のボーナスについて、詳しく解説します。
教員のボーナスは、勤務する自治体や学校、経験年数などによって異なりますが、一般的には夏と冬に給料の約2ヶ月分ずつ支給されます。
この記事では、教員のボーナスの仕組みや平均額、3年目の教員のボーナスの目安などを紹介します。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
教員のボーナスの仕組みと支給日
教員は地方公務員にあたるため、国家公務員のボーナス額を定めている人事院勧告に準じています。
人事院勧告では、2023年度は夏に2.1ヶ月分、冬に2.2ヶ月分の賞与が支給されることが決まっています。
ただし、これは基準額であり、実際には自治体ごとに定められた給料表や手当などによって変わります。
教員のボーナス支給日は、夏は6月30日、冬は12月10日です。
ただし、支給日が土日・祝日の場合は、直前の平日に支給されます。
教員のボーナスの平均額と手取り額
厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、小学校教師(小・中学校教員)の平均年収は740万円ほどです。
このうち年間賞与(ボーナス)は約182万円であり、夏と冬でほぼ半分ずつ支給されます。
つまり、平均的な小学校教師の夏・冬のボーナス額は約91万円ということになります。
ただし、これは総支給額であり、手取り額は税金や社会保険料などを差し引かれます。
一般的に手取り額は総支給額の約8割と言われています。
したがって、平均的な小学校教師の夏・冬のボーナス手取り額は約73万円と推定できます。
3年目の教員のボーナスはいくら?(公立・私立別)
3年目の教員のボーナス額は、公立学校と私立学校では異なります。
公立学校では地方公務員として採用されるため、自治体ごとに定められた給料表や号給(等級)によって決まります。
私立学校では学校法人や学校ごとに決められた給料体系や待遇によって決まります。
公立学校
公立学校で働く3年目の教員(大学卒)のボーナス額は、給料表の25号給と2級の重なったところの、21万8500円が基準額となります。
この基準額に教職調整額(本給の4%)や地域手当、義務教育等教員特別手当などを加算します。
これらの手当は自治体ごとに異なりますが、全国平均では約5万円ほどとなっています。
この金額のおよそ2.1倍が支払われるので、公立学校で働く3年目の教員のボーナス額は、約54万円が目安となります。
手取り額は約47万円と推定できます。
私立学校
私立学校で働く3年目の教員のボーナス額は、学校ごとに異なりますが、一般的には公立学校よりも高い傾向にあります。
しかし、地方の私立学校や経営規模によっては公立学校よりも低い可能性もあります。
私立学校で働く3年目の教員のボーナス額の平均値は統計データがありませんが、仮に月収が30万円と仮定すると、夏・冬で約2.5ヶ月分ずつ支給されるとすれば、75万円が目安となります。
手取り額は約60万円と推定できます。
教員のボーナスを上げる方法はある?
教員のボーナスを上げる方法は限られています。
基本的には年功序列制であるため、勤続年数を重ねることが最も確実な方法です。
また、最近知ったのですが人事評価でBもしくはAをとれると、いつもより多く昇給できるそうです。
また、管理職になることで管理職手当が支給されるため、ボーナスも上がります。
しかし、管理職になるには適性や実績が必要ですし、責任や負担も増えます。
他には、特別支援教育や多学年学級を担当することで特殊勤務手当が支給される場合もあります。
しかし、これらの仕事は専門性や負担が高いため、ボーナスを上げるためだけに志望するのはおすすめできません。
まとめ
この記事では、教員 3年目 ボーナスについて解説しました。
教員のボーナスは以下のようなポイントがあります。
- 夏・冬に給料の約2ヶ月分ずつ支給される
- 支給日は夏は6月30日、冬は12月10日(土日・祝日の場合は直前の平日)
- 平均的な小学校教師の夏・冬のボーナス額は約91万円(手取り約73万円)
- 3年目の教員(大学卒)の夏・冬のボーナス額は公立では約54万円(手取り約47万円)、私立では約75万円(手取り約60万円)が目安
- ボーナスを上げる方法は勤続年数を重ねることや管理職になることなど
教員のボーナスは安定しており、一般的な会社員のボーナスと比べると高いと感じるかもしれません。
しかし、教員の仕事は責任や負担が大きく、教育現場では様々な問題や課題に直面します。
また、教員の給料は年々減少傾向にあり、ボーナスも減額される可能性があります。
教員のボーナスは、教員の労働や貢献に対する評価として重要なものですが、それだけでなく、教員のやりがいや充実感も大切です。
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