この記事では教員生活の中で鬱になったAさんの体験談を紹介します。
以下Aさんの話が、うつ症状で悩む先生方の力になれば幸いです。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
当時の状況
私は小学校の教員として10年間働いていました。
教員という仕事は子どもたちと触れ合える楽しさややりがいがありましたが、同時に多くのストレスや負担もありました。
授業や学級経営だけでなく、学校行事や委員会活動、保護者対応や学校外での勉強会など、教員の仕事は多岐にわたります。
また、教育現場は常に変化しているので、新しいカリキュラムや指導法、評価方法などに対応しなければなりません。
私は自分の仕事に責任感が強く、常に完璧を求めていました。
そのため、自分の時間や休息を犠牲にしてでも仕事をこなそうとしていました。
休職への道のり
しかし、そのような働き方が私の心身に大きなダメージを与えていました。
私は次第に不眠や倦怠感、集中力低下、食欲不振などの症状を感じるようになりました。
また、仕事に対するモチベーションや自信も失っていきました。
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私は自分がうつ病だと気づかずに無理をし続けていましたが、ある日突然パニック発作を起こしてしまったのです。
それがきっかけで私は医師からうつ病と診断されました。
医師からは休職を勧められましたが、私は仕事を休むことができませんでした。
私は自分が休んだら学校や生徒たちに迷惑をかけると思っていたからです。
また、「同僚や保護者から理解されないのではないか」というのも不安でした。
その後も、私は無理をして仕事を続けましたが、症状は悪化していきました。
私はとうとう仕事に行けなくなり、休職せざるを得なくなりました。
うつ病の治療
私は休職した後、うつ病の治療に専念することにしました。
私は定期的に精神科に通い、処方された薬を飲んだり、カウンセリングを受けたりしました。
また、自分の体調や気分に合わせて、散歩や読書、趣味などのリラックスできることをするようにしました。
私は自分のペースで生活することで、少しずつ心身のバランスを取り戻していったのです。
しかし、回復への道は決して平坦ではありませんでした。
私は時々自分の状況に絶望したり、自分を責めたりしました。
自分が「教員として失格だ」と思っていましたし、「仕事が好きだったのに、なぜうつ病になってしまったのか」「なぜ仕事に戻れないのか」と悩みました。
私は自分の将来に不安を感じました。
退職の決意
私は休職期間が終わる前に、退職することを決めました。
たくさん考えた中で、私は「教員として働くことができない」と悟ったのです。
自分の体調や能力を考えて、教員という仕事に向いていないと判断しました。
また、教育現場に戻ることに恐怖や嫌悪を感じました。
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私は教員を辞めることで、自分にとって適切な仕事や生活を探すことができると思ったのです。
その後、私は学校に退職届を提出しました。
学校の先生たちは私の退職を惜しんでくれましたが、同時に私の決断を尊重してくれました。
そして、私は先生たちや生徒たちに感謝の気持ちを伝え、教員生活を終えたのです。
再就職への道のり
私は教員を辞めた後、再就職することを決めました。
仕事がないと生活できないだけでなく、仕事があることで自分の存在意義や社会的役割を感じられると思ったからです。
しかし、再就職するにあたって、「自分が何をしたいか」「何ができるか」を考える必要がありました。
私は教員以外の職種についてあまり知識がありませんでしたし、自分のスキルや資格も限られていました。
そのため、インターネットや本で色々な職種について調べたり、キャリアカウンセラーや再就職支援センターなどの専門家に相談したりしました。
私は再就職する際に以下のような点を重視しました。
・自分の興味や適性に合っていること
・自分の体調や能力に負担がかからないこと
・自分の価値観や目標に沿っていること
・働きやすい環境や条件が整っていること
私はこれらの点を基準にして、自分に合った職種や企業を探しました。
私は教育関係の仕事に興味があったので、塾やオンライン教育サービスなどの仕事を見つけ、履歴書や職務経歴書を送りました。
しかし、再就職活動は思ったよりも難しかったです。
私は多くの企業から不採用の連絡を受けました。
また、面接に行っても、自分の過去の経験や現在の状況を説明するのが苦手でした。
私は自分がうつ病だったことや教員を辞めたことを隠そうとしましたが、それがかえって不自然になってしまっていたのです。
私は自分の再就職に対する自信を失いかけました。
しかし、私は諦めませんでした。
私は自分の強みや魅力をアピールする方法を学び、自分の過去や現在を正直に伝えることの大切さを理解しました。
それからは、自分がうつ病だったことや教員を辞めたことを隠さずに「それらの経験が自分にどのような影響や学びを与えたか」を話すようにしました。
そして、自分が再就職したい理由や目標を明確にし、再就職活動に対する姿勢や意欲を示すようにしたのです。
オンライン教育サービス企業に再就職
その結果、私はオンライン教育サービスの会社に採用されました。
そして、その会社の教育コンテンツ開発部門に配属されました。
配属先では、小学校の国語科の教材や問題集などを作成する仕事を担当し、自分の興味や適性に合っていると思えたのです。
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また、再就職した会社では働き方や環境が柔軟で快適でした。
私は在宅勤務やフレックスタイム制などの制度を利用して、自分の体調やペースに合わせて働くことができました。
それから、社員同士のコミュニケーションやサポートが充実していたのも良かったです。
最初こそ人間関係の不安もありましたが、私は同僚や上司と良好な関係を築くことができました。
再就職してみて心に思うこと
私は現在、オンライン教育サービスの会社で働いています。
自分の能力や経験を活かすことができるので、仕事内容にも満足しています。
また、その仕事で新しい知識やスキルを身につけることができました。
教員とはまた別の形で、子どもたちや社会に貢献することができていますし、この仕事を通して、自分の存在意義や幸せを感じています。
私は教員としてうつ病になったことを後悔していません。
私は教員として働いていた時期も大切な経験だと思っています。
教員として働いていた時に多くのことを学びましたし、教員時代に出会った方々にはとても感謝しています。
私は、うつ病になったことで自分自身を見つめ直すことができました。
自分の弱さや強さを知ることができたし、自分の価値観や目標を見直すきっかけになったと感じています。
まとめ
この記事は、教員としてうつ病になったAさんのその後の人生について語ったものです。
Aさんは、教員という仕事に多くのストレスや負担を感じ、うつ病になりました。
そして、休職や退職などの過程を経て、治療や自己ケアに努め、再就職活動に挑戦し、自分に合ったオンライン教育サービスの会社で働くことができたのです。
教員を辞めてしまった方は不安も多いと思いますが、教員という職業が全てではありません。
ゆっくり自分自身と向き合い、本当にやりたいこと・向いていることを見つけていきましょう。
この記事を最後までお読みになった方の新たな再出発を応援しています。
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