体が大きくて力が強いイメージでおなじみの、霊長類最強といわれているパワフルな生き物のゴリラ。
しかし、実はストレスで下痢をしたり争い事を回避したりなど、デリケートかつ繊細で平和主義な側面も持っています。
その他にも正式名称や血液型などで、ゴリラにまつわるさまざまな噂を聞いたことがある方は多いでしょう。
この記事では、ゴリラの噂の真偽とともに、実際のゴリラの生態について解説していきます。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
ゴリラは4種類に分けられる
ニシゴリラとヒガシゴリラの違い
ゴリラは、アフリカ大陸の中央部から東部にかけて生息しています。
しかし、その生息地によって、ゴリラは大きく2種類に分けられます。
それがニシゴリラとヒガシゴリラです。
ニシゴリラは低地や山地の湿地に住み、ヒガシゴリラは高地の山林に住んでいます。
ニシゴリラは体毛が短くて茶色がかっており、ヒガシゴリラは体毛が長くて黒色です。
ニシローランドゴリラの学名は「ゴリラ=ゴリラ=ゴリラ」
ニシローランドゴリラは、ニシゴリラの中でも最も多く生息している種類です。
日本の動物園にいるゴリラも、すべてニシローランドゴリラです。
ニシローランドゴリラの学名は「ゴリラ=ゴリラ=ゴリラ」という珍しい名前です。
これは、科名・属名・種名がすべて「ゴリラ」という意味で、ニシローランドゴリラが最も古くから研究されていて、基本的な種であることを表しています。
マウンテンゴリラは霊長類最大級・最強
マウンテンゴリラは、ヒガシゴリラの中でも最も大きくて強い種類です。
マウンテンゴリラは霊長類最大級で最強といわれています。オスの体重は220kgほどで、人間の約4倍もあります。
全身が黒い長毛におおわれており、背中に白い毛が馬の鞍のように生えています。
マウンテンゴリラは、アフリカのヴィルンガ山地という限られた場所にしか住んでいません。
そのため、内戦や密猟などの影響で絶滅の危機に瀕しています。
ゴリラは筋肉の秘密や血液型
ゴリラは草食だけど筋肉がすごい
ゴリラは草食動物で、1日に18~30kgもの草や葉、果物などを食べます。
しかし、その食事量にもかかわらず、ゴリラは筋肉がすごく発達しています。
人間が筋肉をつけるためには、たんぱく質を多く摂る必要がありますが、ゴリラはどうして筋肉がつくのでしょうか?
実は、ゴリラの腸の中には特別な細菌がたくさんいて、それらがたんぱく質を作ってくれるという仕組みになっています。
草だけでも十分立派な筋肉になるのです。
ゴリラの90%以上は血液型がB型
ゴリラにも人間と同じように血液型があります。
しかし、人間と違って、ゴリラのほとんどはB型です。
これは、ニシローランドゴリラという種類のゴリラが全体の90%以上を占めており、そのニシローランドゴリラがすべてB型だからです。
他の種類のゴリラにはA型やO型もいますが、数が少ないために目立ちません。
ちなみに、マウンテンゴリラはB型がいないという珍しい血液型分布になっています。
ゴリラは握力が500kgもある
ゴリラは握力が500kgもあるといわれています。
握力とは、手で物を握る力のことです。
人間の平均的な握力は40~50kg程度ですから、ゴリラの握力は人間の10倍以上もあります。
この握力の秘密は、手や足のつくりにあります。
ゴリラは木登りをするために、手足をしっかりと物につかめるように進化してきました。
手足の指は太くて短く、関節も強固です。
また、手足の指先には鋭い爪ではなく平らな爪があります。
これらの特徴が、ゴリラの握力を高めています。
ゴリラは感情表現や知能も豊か
ゴリラは笑ったり泣いたりする
ゴリラは感情表現が豊かで、喜怒哀楽を顔や声で表します。
例えば、笑うときは、口を開けて舌を出し、鼻から「フッフッ」という音を出します。
これは、ゴリラが楽しいときやくすぐったいときにする仕草です。
逆に、泣くときは、目や鼻から涙を流し、声を出して泣きます。
これは、ゴリラが悲しいときや痛いときにする仕草です。
ゴリラは人間と同じように感情を持っていて、それを表現することができます。
ゴリラは言葉やジェスチャーでコミュニケーションする
ゴリラは言葉やジェスチャーでコミュニケーションすることができます。
言葉とは、声や音で意思や感情を伝えることです。
ジェスチャーとは、身振りや手振りで意思や感情を伝えることです。
例えば、ゴリラが「ウホウホ」という声を出すときは、自分の存在や気持ちをアピールしたり、仲間に合図したりしています。
また、ゴリラが手で胸を叩くときは、自分の強さや威嚇を表したり、仲間に注意したりしています。
ゴリラは人間と同じようにコミュニケーションを取ることができるのです。
ゴリラは知能が高くて学習能力がある
ゴリラは知能が高くて学習能力があることがわかっています。
知能とは、物事を理解したり判断したりする能力のことです。
学習能力とは、経験や教えから新しい知識や技能を身につける能力のことです。
例えば、ゴリラは道具を使ったり作ったりすることができます。
木の枝や石などを使って食べ物を探したり取ったりします。
また、葉っぱや木の皮などを使って傘やマットなどを作ることもできます。
さらに、ゴリラは人間の言葉や手話を学ぶこともでき、それらを使って人間と会話したり質問に答えたりします 。
まとめ
この記事では、ゴリラの秘密について説明しました。
ゴリラは霊長類最強といわれていますが、実はデリケートかつ繊細で平和主義な生き物です。
また、種類や血液型などにも興味深い特徴があります。
さらに、感情表現やコミュニケーション能力も豊かで、知能も高いことがわかっています。
ゴリラは人間に近い生き物であり、人間から学ぶことも多いです。
ゴリラの秘密を知ると、彼らについてもっと知りたくなってきませんか?
これからも、ゴリラの秘密を探っていきましょう!
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