この記事では教員を辞めてまた教員になったAさんの体験談を紹介します。
以下Aさんのお話になります。
こんにちは。私は小学校の教員をしています。
でも、これが最初の職業ではありません。
実は、私は一度教員を辞めてから、また教員になったんです。
今回はその経験をお話ししたいと思います。
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あなたは、教員を辞めたいと思ったことはありますか?
もしくは、教員を辞めた後に再び教員になりたいと思ったことはありますか?
一度でもそう考えたことがある人にとって私の話が少しでも参考になれば嬉しいです。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
教員を辞めた理由
私は大学卒業後、公立小学校の教員として採用されました。
子どもが好きで、教えることが好きだったので、教員になることは学生時代からの夢だったのです。
しかし、実際に教育現場に入ってみると、想像していたものとはかけ離れていました。
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教員の仕事は、授業だけではありません。
学級経営や学校運営、保護者対応や地域連携、研修や研究など、多岐にわたる業務があります。
それらの業務に対する責任や期待は高く、時間や人員は限られています。
そのため、教員は常に忙しく、ストレスを抱えています。
私もその一人でした。
毎日残業や持ち帰りの仕事に追われ、休日も休めませんでした。
プライベートで自分の時間や趣味を楽しむことができず、仕事中も子どもたちと向き合うことができないことにとても苦しみました。
そうして次第に、教員としての自信ややりがいを失っていきました。
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私が教員を辞める決断をしたのは、5年目の夏です。
その年の3月に、私は担任をしていた6年生の卒業式を見送りました。
卒業式の後、子どもたちから感謝の言葉やプレゼントをもらい、心から嬉しかったのですが、同時に「疲れている自分」に気づきました。
子どもたちと一緒に成長したことは確かですが、「自分自身が満足しているか」と聞かれたら、答えられなかったと思います。
その後、春休みに入りましたが、新しい学年の準備や研修などで忙しく、休むことも気分転換することもできませんでした。
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私は自分の将来について考える時間を持ちたいと思いはじめました。
「教員として続けることが本当に自分の幸せなのか」「他にやりたいことはないのか」「自分の可能性はもっと広がらないのか」そういうことをじっくり考えたかったのです。
そこで、私は勇気を出して、校長先生に相談しました。
校長先生は驚かれましたが、私の気持ちを理解してくださり、辞める手続きを進めてくださりました。
私は教員を辞めることを決めた時、不安や後悔もありましたが、同時にホッとしたのです。
それは、自分の人生を自分で選ぶことができたからです。
教員を辞めた後の生活
私は教員を辞めた後、まずはしばらく休むことにしました。
教員時代に溜まった疲れやストレスを癒すために、旅行や読書など好きなことをしました。
そうすることで、自分のペースで生活することができて、心身ともにリフレッシュできたと思います。
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次に、私は仕事探しを始めました。
教員以外の仕事に就くことは初めてだったので、「どんな仕事があるのか」「どんな仕事が自分に合っているのか」わからないことばかりだったのを覚えています。
そこから、転職サイトやキャリアカウンセラーなどを利用して、自分の適性や希望に合った仕事を探す過程で、いろいろな業界や職種について知ることができました。
教育関係の企業や団体、教材開発や編集、教育コンサルタントやカウンセラーなど、教員のスキルや経験が活かせる仕事も多くありました。
私は自分の興味や適性に合わせて、いくつかの仕事に応募しましたが、転職活動はそう簡単ではありませんでした。
教員とは違う業界や職種に就くためには、自分の強みや魅力をアピールする必要があるのです。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接の対策など、勉強することがたくさんありました。
また、教員としての経験や能力が評価されないことや、教員を辞めたことに対する偏見を感じたこともあります。
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しかし、私は諦めませんでした。
教員を辞めたことは、自分の人生の選択であり、決して後ろ向きなことではないと思っていたからです。
教員として培ったスキルや知識は、他の仕事でも役立つと信じていました。
そして、自分が本当にやりたいことを見つけるために、挑戦し続けました。
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そこから約半年後、私は幸いにも新しい仕事に就くことができました。
その仕事は、オンライン教育サービスの企画・開発・運営を行う会社です。
私はその会社の教育コンテンツ担当として採用されました。
仕事内容は、オンラインで提供する教育コンテンツの企画や作成、品質管理などを行うことでした。
私はその時、この仕事にとても興味がわいたのを覚えています。
オンライン教育サービスは、子どもたちに新しい学びの機会を提供するものです。
子どもたちが自分のペースで学べるように、個別化されたカリキュラムやフィードバックが用意されていました。
また、子どもたちが楽しく学べるように、ゲームやアニメーションなどの要素も取り入れられていました。
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私はその仕事を通して、デジタル技術やマーケティングの知識、プロジェクトマネジメントやチームワークのスキルなど、教員時代にはできなかったことを学ぶことができました。
また、自分のアイデアや意見が尊重されること、自分の成果が評価されること、自分の時間やプライベートを大切にできることなども、教員時代には感じられなかったことです。
私はその仕事に満足していましたが、同時に「何かが足りない」と感じることもありました。
それは、子どもたちと直接関わることができないということです。
再び教員になった理由と経緯
私は教員を辞めてから、約3年間、オンライン教育サービスの会社で働きました。
その間に、私は「教員に戻りたい」と思うようになりました。
その理由は、以下のようなものでした。
・子どもたちと直接関わりたいという気持ちが強くなったこと
・教育現場の変化や課題に興味を持ったこと
・教員としての自分の可能性をもう一度試したいと思ったこと
私は教員に戻ることを決めた後、再就職の方法を調べました。
教員に再就職する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
公立学校の教員になる方法
公募制度や再任用制度などを利用する方法です。
公募制度は、都道府県や市町村が公募で教員を採用する制度です。
再任用制度は、退職した教員を一定期間再び雇用する制度です。
どちらも応募条件や採用試験があります。
私立学校の教員になる方法
私立学校の求人情報を見て応募する方法です。
私立学校は、自らの教育方針や特色に合った教員を採用します。
応募条件や採用試験は、学校によって異なります。
契約社員や非常勤講師などの教員になる方法
教育関係の派遣会社や人材紹介会社などを利用する方法です。
契約社員や非常勤講師などは、正規の教員ではありませんが、一定期間や一定時間、教育現場で働くことができます。
応募条件や採用試験は、派遣会社や人材紹介会社によって異なります。
私はこれらの方法の中から、公立学校の教員になる方法を選びました。
私は公立学校で働いていた経験があったので、その環境に慣れていましたし、公立学校の教員は、安定した待遇や福利厚生があるというメリットもありました。
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そして、私は公募制度を利用して教員に再就職しました。
公募制度では、都道府県や市町村が年に数回、教員の募集を行います。
応募条件は、教員免許を持っていることや年齢制限などがあり、採用試験では、筆記試験や面接試験などがあります。
私は応募条件を満たしていたので、応募しました。
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筆記試験では、専門知識や一般知識などを問われました。
面接試験では、自己紹介や志望動機、教育観などを問われました。
私は自分の経験や考えをしっかり伝えることができ、幸いにも、合格することができました。
こうして私は、晴れて小学校の教員として再就職することができたのです。
再就職後の教育現場での変化や感想
私は教員に再就職した後、教育現場での変化に驚きました。
私が教員を辞めた時と比べて、教育現場は大きく進化していたのです。
例えば、以下のような変化がありました。
ICT(情報通信技術)の活用が進んだこと
学校や教室には、インターネットやタブレットなどのICT機器が導入されていました。
授業では、オンライン教材や動画などのメディアを使って、子どもたちに分かりやすく楽しく教えることができています。
また、オンラインで他の学校や地域と交流したり、学習成果を発表したりすることもできるようになっていました。
学び方や評価方法の多様化が進んだこと
子どもたちの個性や能力に応じて、さまざまな学び方や評価方法が取り入れられていました。
例えば、アクティブラーニングやプロジェクト学習などの主体的な学び方や、ポートフォリオやルーブリックなどの多面的な評価方法です。
これらの方法で、子どもたちに自分で考えたり、表現したり、振り返ったりする力を育てることができています。
学校経営や教員研修の改善が進んだこと
学校では、教育目標や方針を明確にし、それに基づいて学校運営や教育活動を行っています。
また、教員は定期的に研修や研究会などに参加し、自らの教育力を高めたり、学校外の専門家や企業などとも連携し、新しい知識や技術を取り入れています。
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私は、教育現場は常に時代に合わせて変化しているということを実感しました。
その変化に適応するために、新しいことを学ぶ必要があると感じています。
再就職後の教育現場での感想まとめ
再就職して良かったこと
再就職して後悔したこと
今後の課題や展望
・ICT機器やメディアを効果的に使って授業を工夫すること
・子どもたちの個性や能力に応じて学び方や評価方法を選択すること
・学校経営や教員研修に積極的に参加して教育力を向上させること
まとめ
私は教員を辞めてからまた教員になったという、珍しい経験をしました。
その経験は、私にとって大きな挑戦であり、貴重な学びだったと感じています。
また、教員としての自分を見つめ直すことができました。
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これを読んでくれたみなさん、私の話は参考になるものでしたか?
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もしあなたが教員を辞めたいと思っているなら、自分の気持ちに正直になってください。
教員を辞めることは、決して悪いことではありません。
自分の人生を自分で選ぶことは、むしろ勇気のいることです。
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もしあなたが教員を辞めた後に再び教員になりたいと思っているなら、諦めないでください。
教員に再就職する方法は、いくつかありますので、自分の適性や希望に合った方法を探してください。
再び教員になることは、決して無理なことではありません。
自分の可能性をもう一度試すことは、むしろチャレンジングなことです。
私は今、再び教員として働いていますが、それが最後の職業だとは限りません。
私はこれからも、自分の人生について考え続けます。
そして、自分が本当にやりたいことを見つけるために、挑戦し続けようと思います!
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