教員の仕事は多岐にわたります。
授業や学級経営だけでなく、学校行事や委員会活動、保護者対応や研修など、さまざまな業務があります。
そのため、教員の机の上は、文房具や書類、教材や備品などで溢れかえっていることが多いです。
しかし、机の上を整理することは、仕事効率や気分に大きく影響します。
整理された机の上では、必要なものがすぐに見つかりますし、作業スペースも広く使えます。
また、整理することで頭の中もスッキリしますし、気持ちも前向きになります。
では、教員の机の上を整理するにはどうすればいいでしょうか?
ここでは、整理するコツとおすすめグッズをご紹介します。
〈プロフィール〉
・小学校教員、家庭教師、塾、学童など様々な学校現場を経験。
・現在はその経験を活かして教育記事を執筆中。
教員の机が散らかりやすい理由
先述したとおり、教員の仕事は多岐にわたります。
学校行事や委員会活動、保護者対応など、授業以外にもさまざまな業務があります。
これを読んでいる教員のみなさんの中でも、机の上が、書類や教材や備品で溢れかえっている人も多いのではないでしょうか?
机の上を整理することは、仕事効率やモチベーションに大きく影響してくるんです!
整理整頓することで、作業スペースも広く使えますし、必要なものがすぐに見つかるので、効率も良くなります。
また、整理することで頭の中がスッキリして、モチベーションも上がります。
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では、教員の机の上が散らかりやすい理由は何なのでしょうか?
ここでは、以下のような理由を考えてみました。
倉庫がわりで仕事には使っていない
机の上に置いてあるものの中には、実際には仕事に使っていないものや使わなくなったものが多くあります。
例えば、
- 卒業生や訪問者からのプレゼント
- 子供関係のもの(昔、子供が書いた絵、使っていた人形、自分が買い与えた海外出張土産のおもちゃなど思い出のもの)
- 自分では捨てられないもの
- 前任者のもの
- 誰のものかわからなくなっているもの
- 古いパソコンやプリンター
- 一人では動かしにくい大型の机、本棚、キャビネットなど
これらのものは、倉庫や一時的な避難所として机に置かれています。
見た目がどうであろうと、仕事にはほとんど影響がありません。
しかし、これらのものが占めるスペースは無視できません。
また、必要なときに必要なものを探す際に邪魔になることもあります。
整理整頓や収納に興味がない
整理整頓や収納に特別な興味はないけれど、相当使いにくくなってしまったからやむなく片付けを始める方もいらっしゃいます。
しかし乗り気はしないまま最低限のものを横にどかすくらいなので、すぐに元どおりになってしまいます。
知り合いの先生が、「整理するとスッキリするって、誰かそういう研究しているんですか」と言われたことがあります。
この発言からわかるように、根本的にモノを整理整頓する作業には興味がないし、研究以外に時間を使いたくないということです。
とにかく忙しくて時間がない
忙しくて時間がないから片付けられないという方も多いでしょう。
忙しいのは確かにそうかもしれません。
ただ、忙しくても整理の時間をスケジュールに入れていれば、だんだんに片付いてくるものです。
整理の優先順位が低く、後回しの習慣がついているところが散らかりの原因です。
整理する気力がない
片付けたいとは思っているが、かなり積み上がってしまったから取り掛かるハードルが上がっている方もいます。
「どこからやったらいいのかわからない」という状態です。
どれが大事で、どれが要らないものかの判断をする作業は結構大変ですし、物を処分する手間もかかります。
誰かに手伝ってもらえるならそのほうが片付けは捗るでしょう。
しかし、自分のことを理解していない人に自分のものの整理を任せられない、あるいは機密性の高いものの整理を信頼して任せられる人がいない、ということもあります。
整理の必要性を感じていない
ご本人は感じていなくても、周りの先生方は困っていることに気づいていない場合があります。
例えば、
- 新着の書類がすでに山になっている書類の上に置かれてしまう
- 何かの締め切りに遅れたことがある
- 必要な時にすぐにものが取り出せなくなってしまう
これらに当てはまることがあるなら、整理した方がいい状態かもしれません。
整理しないことで存在感を示している
既得権としてスペースを占有しておきたい・片付けるのが面倒になってそのまま、というパターンもあります。
しかし定年・転職・引越しのようなイベントでは片付けなくてはいけないので、大変な思いをして一人でやるか、誰かの手を借りることになります。
また、周囲の人からは「もったいない」「そこを空けてくれればもっと有効に使えるのに」と影で言われているかもしれません。
散らかっているほうが落ち着く
確かにどういう状態が心地よいかは人それぞれで、9割の人から見て散らかっていてもご本人にとっては気にならない・快適レベル、ということはあるでしょう。
しかし、
- 整理したら大事なものを捨ててしまうんじゃないか
- いつか必要になるんじゃないか
- ものの配置が変わると覚えていられなくなるんじゃないか
という不安の表れである可能性もあります。
整理するコツ
1. 机の上を分類する
机の上にあるものを分類してみましょう。
例えば、以下のようなカテゴリーに分けることができます。
- 今日使うもの
- 今週使うもの
- 今月使うもの
- 今学期使うもの
- 保管用
このように分類することで、どれだけ必要性が高いかが一目でわかります。
また、同じカテゴリー内でも優先順位をつけるとさらに効果的です。
2. 必要なものだけを置く
机の上に置くものは、必要なものだけにしましょう。
そして、不要なものは捨てるか、別の場所に移動させましょう。
例えば、
- 今日使うもの:机の中央に置く
- 今週使うもの:机の右側に置く
- 今月使うもの:机の左側に置く
- 今学期使うもの:棚やロッカーに収納する
- 保管用:ファイルやボックスに入れて、別室に保管する
このように、机の上に置くものを減らすことで、見た目もすっきりしますし、探す時間も短縮できます。
3. 定期的に整理する
机の上を整理したら、定期的にメンテナンスしましょう。
例えば、一日の終わりに、机の上を見回して、不要なものを片付ける習慣をつけましょう。
また、一週間や一ヶ月に一度、机の上を再分類して、必要なものだけを置くようにしましょう。
定期的に整理することで、机の上が散らかりにくくなります。
おすすめグッズ
整理するコツを実践するためには、整理に役立つグッズが欠かせません。
ここでは、机の上を整理するのにおすすめのグッズを紹介します。
トレイやケース
文房具や書類を収納できるトレイやケースは、机の上を整理するのに便利です。
トレイやケースは、カテゴリーや優先順位ごとに分けて使うと良いでしょう。
例えば、
- 今日使うもの:透明なトレイに入れて、机の中央に置く
- 今週使うもの:色分けしたトレイに入れて、机の右側に置く
- 今月使うもの:ラベル付きのケースに入れて、机の左側に置く
このように、トレイやケースを使うことで、文房具や書類が散らばらずに済みますし、必要なものがすぐに取り出せます。
引き出しやカゴ
机の下に置ける引き出しやカゴは、机の上から移動させたものを収納するのに便利です。
引き出しやカゴは、カテゴリーや内容ごとに分けて使うと良いでしょう。
例えば、
- 今学期使うもの:引き出しに入れて、机の下に置く
- 保管用:カゴに入れて、別室に移動させる
このように、引き出しやカゴを使うことで、机の上から不要なものを移動させることができますし、収納スペースも有効活用できます。
まとめ
机の上を整理することは、仕事効率や気分に大きく影響します。
整理するコツは、
- 机の上を分類する
- 必要なものだけを置く
- 定期的に整理する
です。
また、整理に役立つグッズとして、
- トレイやケース
- 引き出しやカゴ
がおすすめです。
机の上を整理整頓して、快適な仕事環境を作りましょう。
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